ごあいさつ

chaiman2011年の4月に伝統のある日本綜合医学会会長を拝命し、大変名誉なことと緊張しております。食養生は長い伝統があるにも関わらず、第二次世界大戦の敗戦を期に、戦前の栄養学と戦後の栄養学の継承性がなくなり、米国流の栄養学が普及したために現在の肥満増や、生活習慣病の激増によって国民医療費が破滅に瀕しております。
私は食育基本法の推進委員になったのを機に、石塚左玄、桜沢如一、久司道夫の食養学を学び、また二木謙三、甲田光雄、沼田勇の食養生、食事療法を勉強して、日本の栄養学に足りないのはこれだ、と得心しました。
幸い、2011年の6月に三島で開かれた第6回食育全国大会では上述した食養生を行っているCI協会、正食協会、クシ研究所等の代表が参加するワークショップを開催することができ、当会からは岩崎輝明前理事長が参加して、綜合食養推進協議会を結成することができました。
この会では毎年、食育全国大会に会場を借りることができるようにしましたので、年々盛況にしたいものです。
最近、関東大震災後の玄米・七分搗き米論争の新聞記事をみて、原著論文にあたり、データの再評価を行いましたが、明らかに玄米が勝ちという結果を得ました。いずれご報告したいと思いますが、二木先生のいうように「玄米、少食(適正食)、一物全体食」が理にかなった健康長寿食であることはいつの時代にも通じることです。
私の任期中に食養学を統合医療の中にしっかりと根付かせて会員の皆さまと発展させていきたいと思います。
がんばって医・食・農の連携のもとに無病息災あるいは一病息災の社会つくりを目指しましょう。

日本綜合医学会 会長 渡邊 昌